海苔が大好きなので、全部海苔のノリ弁を作る

人は皆、海に憧れる生き物だ。母なる海、辛いことがあると叫びたくなる海、すべてを受け止めてくれるそんな懐の深さを感じる海。そんな海が産み出した食材を優しく包み込む食べ物がある。海苔だ。そんな海苔が大好きなので、すべて海苔の海苔弁を作ることにした。

海苔が好きだ
海苔が大好きだ。美味しいし、かっこいい。黒い食べ物は幾つかあるが、群を抜いてかっこいいじゃないですか、海苔。薄いし、光に透かすと実は黒ではなく紫色や緑で美しいし。

海苔!かっこいい!

海苔とは食用の海藻の一種で、海苔を漉いて紙状にした「板海苔」や佃煮などにして食べる「生海苔」などがある。元々東京発祥だが、現在日本国内の有名な産地はなんといっても佐賀県で、海苔王国として知られている。

海苔県!

佐賀県以外では、有明湾に面する福岡県、熊本県、瀬戸内海の岡山県、兵庫県、香川県、伊勢三河湾の愛知県、三重県、仙台湾の宮城県、東京湾の千葉県などが海苔で有名である。湾がある所に海苔ありなのだ。収穫時期は11月から3月で、特に11月に摘む一番海苔は香り高く美味しいとされている。しかし、きちんと乾燥して作られているおかげで、一年中美味しい海苔は味わえる。

有明海は最高の海苔産地!

もうとにかくほんと最高オブ最高、味はおいしいし、漆黒の黒がかっこいいし、包み込んでくれる優しさも持っている海苔。これはもう海苔たくさん食べたい。ということで、海苔を見に、とりあえず日本一の生産地である有明海に飛んだ。

有明海には、トビハゼやムツゴロウもいます

福岡県柳川市
福岡県柳川市は福岡県の南部に位置し、佐賀県にも隣接し、有明海に面している福岡の海苔王国だ。旧柳川藩主立花家のお屋敷であり、国の名勝である松濤園や街中の風情あるお堀めぐりをする川下りなどがあり、観光地としても人気がある。

川下りや

松濤園

美しい

海苔を買う
先にも書いたが、柳川市は海苔も有名。海苔を売るお店も多く、そのバリエーションも素晴らしい、海苔好きなら一度は訪れたい海苔のテーマパークだ。ちょっと何言ってるのかわからないと思うが、わかる、私もよくわからない。そういうわけで、お店を巡って、海苔を大量に買い、最高のノリ弁を作る事にした。

まずはマルホさん

まずは、株式会社マルホさんを訪れた。近代的でスタイリッシュな建物。海苔をぎゅっとすると板海苔になるけれど、おしゃれをぎゅっとするとマルホさんになる。そんな建物だ。店内も広く、味見ができるのも嬉しい。高級な海苔からおつまみにできる海苔まで様々な商品が並んでいる。

ゲットしました!

株式会社マルホ
〒832-0076
福岡県柳川市坂本町33−1
0944-75-1525
https://www.maruho-nori.com

次に訪れたのは、丸川海苔さん。こちらは昔ながらの海苔屋さんという感じで、店舗内にたくさんの商品が並んでいる。こちらもオリジナル商品が充実していて、海苔好きには危険な店だ。財布が後4個は欲しい。

丸川海苔店さんに

海苔を買いに東京から来たことを伝えると、海苔を勉強できる小冊子や、海苔の仕組みなどを教えてくれた。海苔は収穫し生産したら組合で検査し、問屋さんなどが全員集まり入札会が行われるそうだ。ここで一年分の海苔がどこに行くか決まる。縁を結ぶ島根の神在月みたいだ。海苔と私達の縁はここで決められている。

つながった海苔と私の縁!

丸川海苔
〒832-0045
福岡県柳川市本町43番地
0947-73-3648
http://marukawa-nori.com/

最後に訪れたのは、福岡有明海漁業協働組合連合会さんが、海苔の時期にだけだしているテントでの販売。私は3月に訪れたのだが、その時は運良くやっていた。柳川市観光案内所の近くにある稲荷橋で販売していた。

買いに来ました

ここでも、元気のいいお母さん達に海苔の話しを聞きながら海苔を買う事ができる。一番海苔はもちろん、海苔のおつまみも買う事ができる。これ、めちゃくちゃ美味しいから絶対買った方がいい。飲み会で出すとすぐになくる逸品だ。

これ美味しいです!

買いました!

福岡有明海漁業協同組合連合会
http://marukawa-nori.com/

産地で地元の方とふれあい、お店の方にお話を聞きながら、食材の理解を深める事ができる。何より美味しい物が食べ放題、これって最高じゃないですか。産地ツーリズム最高なので、皆さんにもぜひやってほしい。

手作りの柳川川下りの折り紙もらった

ノリ弁を作ろう
地元の方には、そのまま食べるのが一番、と教えていただのでそのまま食べて終わりにしてもいいのだが、ノリ弁が好きなので海苔だけでノリ弁を作ろうと思う。カッコいいノリ弁が生まれる予定だ。

買って来た材料です!

ノリ弁と言えば曲げわっぱかなと思い、曲げわっぱのお弁当箱を用意した。今思うと白い使い捨てのパックでも良かったかなと思うけど、せっかくのいい海苔だから、最高のお弁当箱に入れてあげたいと思う。

漆塗りの曲げわっぱ

そしてここに炊きたてのお米を入れる、この美しい白を海苔で黒く染め上げる背徳感でぞくぞくする。まず海苔の佃煮をごはんに伸ばしていく。お弁当用に小分けになっているのがうれしい。これ便利です。

ごはんをよそって

この海苔佃煮を

塗る

使い切りタイプ

できました!

そこに、一番摘みの有明海海苔をこれでもかとしきます。この焼き海苔もしまいやすいボトルに入っているので、食べやすい。海苔に湿気は大敵なので、小分けになっていたり、しっかり密閉できるようになっていたりする。

これを

のせてく

でけた!

ノリ弁の一段目ができた。ここからがノリ弁の楽しい所、二段目を作る。二段目には先程の海苔の佃煮の明太子味を塗る。ピリ辛の明太子と甘めの海苔が絶妙なハーモニーで美味しい。トムとジェリーくらいの刺激と楽しさが味わえる。

二段目も

明太味の海苔の佃煮を

ぬりぬりして

できた!

贅沢に海苔をしいて

二段目完成!

完全に写真が先程と同じだが二段目完成だ。さて、普通のノリ弁ならこんな所だろうけど、私は三段目まで作る。自分の限界を知ったとき、人は成長できる物だと思う、自分でもよくわからないけどそういう事なので三段目をつくる。ごはんの量が限界を超えている気がするが、ごはんがおかずで海苔が主食という事で自分の中の折り合いをつけた。

ごはんマシマシ

そこにこれです。丸ちゃんのふりかけ海苔

ふって

美味しそう!

ずっと佃煮だと味に変化がないかなと思ってふりかけ海苔にした。お店の方に聞いたところ、モデルさんも食べているらしい。なんだかわからないけどセーフな気がする。まあ、佃煮もふりかけも全部海苔味なんだけどね!

そしてまた海苔を敷きつめます

はじまで敷きつめます

漆黒のノリ弁完成
仕上げに醤油を少し垂らす。九州産の甘い醤油が海苔に合い、これにより海苔の黒さがより輝きを増す気がする。海苔も少しちぎれて食べやすくなるのでお子さんにもおすすめだ。もともとこの海苔は食べやすいように穴があいているのだが、よりほどけるような口溶けになる。ご家庭ではおろし金などで事前に穴をあけると食べやすくなるらしい。

醤油で湿らせます

密着させます

通常のノリ弁だと白身魚のフライがのっている事がある。これも食べやすくする工夫で、油で海苔をとかすためらしい。これを全て海苔で完結させたいので、海苔を揚げた海苔チップスを代わりにおく。海苔は油以外にも乳製品ともよくあうのでスイーツにもあうそうだ。

これをイン!

おわかりいただけるだろうか

黒のうえに黒。漆黒のノリ弁当が完成してしまった。かっこいい。ブラックホールが生まれそうだ。ノリと醤油のいい香りがする。食べたくて吸い込まれそうだ。

できました!かっこいい!

食べてみると、ごはんとノリの美しいハーモニーがさざ波のように訪れる。有明海を体いっぱいに感じる。懐かしい気さえするのは、私がかつてムツゴロウだった頃を思い出すからだ。佃煮のあまじょっぱい感じとふりかけのサクサク感、醤油と海苔のハーモニー。すべてが海苔味。最高ですよこれ。

いただきまーす

おいしい!

断面はこんな感じです

まとめます
今回海苔だけのノリ弁を作ってみたが、海苔が最高の飯の友だという事があらためてわかった。全てを包み込む脇役のような存在だと思っていたが、色が黒いのも、食材を覆い隠してしまうのも実は海苔が主役の座を狙っているのかしれないと妄想してみた。悪の組織みたいでそれはそれでカッコいい。

サンドイッチ用の海苔もあります!

福岡県柳川市観光協会→http://www.yanagawa-net.com/

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矢野加奈子

矢野加奈子

多摩川源流大学担当のスタッフです。美味しいものと楽しいこととズゴックが大好きな平均的な人間です。 源流大学で「ちゃの」と言えば私のことです。名字の「やの」とは関係ないけど。

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