巨体が走る大迫力! 世界で唯一のばんえい競馬を見に行く

競馬というものがある。騎手が馬に跨り走るやつだ。多くはサラブレッドという馬で行われ、世界中で行われている。そのため日本の強い馬は海外へと遠征に出かけることも近年では珍しくない。

ただ珍しい競馬も存在する。それが「ばんえい競馬」。騎手が馬に跨らず、走る馬もサラブレットではないのだ。世界で唯一の方式の競馬。ぜひ見に行ってみようと思う。

競馬にもいろいろ
競馬と言われたら、緑色の芝生を走ったり、ダートと呼ばれる砂の上を走ったりと、平地競走を思い浮かべると思う。毎週土日に中継される「競馬」はまさにこれだ。有名な天皇賞もダービー(東京優駿)も有馬記念もすべて平地競走だ。

これが一般的ですよね!

他にも競馬には種類があって、現在の日本ではほぼ行われていないけれど、「繋駕速歩競走(けいがそくほきょうそう)」などもある。騎手が馬に跨らずに馬が引く車輪のついた馬車的なものに乗るものだ。

繋駕速歩競走

繋駕速歩競走は海外では割と行われていたりする。他にも細かく見れば障害競走だったり、クォーターホース競馬だったりもあるけれど、日本には世界で唯一の競馬が行われている。そう、それが「ばんえい競馬」なのだ。

ばんえい競馬に来ました!!!

馬がデカい!
ばんえい競馬は北海道帯広市にある「帯広競馬場」で行われている。基本的にはここでしか行われていない。昔は旭川や北見、岩見沢でも行われていたけれど、残念ながら終了している。日本で唯一の競馬が世界でも唯一なのだ。

場内マップ

ばんえい競馬を見る前に施設を見て回る。初めて来たのだ。いろいろと見たいじゃない。見なきゃ損した気分じゃない。ということで、まずは「ふれあい動物園」を見に行った。ばんえい競馬の馬を近くで見ることができる。

ふれあい動物園!

デカい!

めちゃくちゃデカい!

写真ではわかりにくいのだけれど、驚く大きさ。自分の身長が小さくなったのかのような錯覚に陥る。物心ついた頃すぐにお相撲さんを見た感じ。体重は1トンくらいあるのではないだろうか。ばんえい競馬ではこのような大きさの馬が走るのだ。

ヤギもいるよ!

餌をあげることもできるので、当然あげたのだけれど、食べられるのではないか、という恐怖が大きさからあった。でも、彼らはおとなしく、人懐っこい。ただとにかく「大きい」ということだけは鮮明に覚えている。一生忘れない大きさだった。

博物館もあって、

楽しい!!!

さらに食事ができるところでは、名物もあるし、この地域ならではのものを食べることができるのだけれど、それは一旦置いといて、ばんえい競馬を見に行こう。ここで儲けたいのだ。もちろんレースも興味だらけでちょっと興味が漏れ出しているけれど。

レースの時間です!

これぞばんえい競馬
競馬をする人なら知っていると思うけれど、「競馬ブック」というその日のレースの出走馬や予想が書かれた新聞がある。いわゆる普通の競馬ではおなじみなのだけれど、ばんえい競馬バージョンもあった。全然知らない馬名が書かれている。

競馬ブック

競馬は「ブラッド・スポーツ」と言われる。それは血統が重視されるからだ。お父さんが誰で、お母さんが誰で、お母さんのお父さんは誰で、というのをとても大切にする。いい血統のサラブレッドはセリで1億超えることも珍しくない。馬券を買う際の指標の一つでもある。

全然わからないので馬を見る

サラブレッドなら多少は血統がわかるのだけれど、ばんえい競馬は「ばん馬」なので、全くわからない。農耕馬なのだ。知らない馬名が並んでいる。とりあえずパドックで周回する馬を見て、調子の良さそうなのを買うことにした。

パドックで確認!

うん、デカい!

パドックでわかったことは、デカいということ。サラブレッドはだいたい450キロくらいなのだけれど、ばん馬は1トンくらい。倍以上の体重があるのだ。馬の調子がどうの、とかではなく、わかるのは「デカい」ということ。衝撃的な大きさなのだ。

スタート地点までは騎手が馬に乗ります!(ただし鞍がない)

馬券を、

買いました!

馬券の買い方はいつもの競馬と変わらなかった。ちなみに私は競馬が大好きなのだけれど、純粋に馬が好きで、ほぼ馬券を買わないので、久々に馬券を買った。買ったからには当てたい。

スタートしました!

ソリをひいて走ります!

ばんえい競馬の距離は200メートル。途中で二回ほど盛り上がったバンク的なものを超える。馬がひくソリには重りが置いてあり、500キロから700キロほどの重さがある。騎手の体重なんて端数みたいな重さだ。

バンクを越えていく!

迫力がすごい!

離れてはいるけれど、馬が大きいからか迫力がすごい。また200メートルを2分ほどかけてのレースなので遅い。普通の競馬だと200メートルは距離などにもよるけど、10秒台なので、めちゃくちゃ遅い。そのため、ばんえい競馬ならではの観戦方法がある。

お客さんが、

馬と一緒に、

歩いて、

移動する! わかりにくいですが!

ずっと馬を見ていられるのだ。馬好きとしてはたまらない観戦システム。普通の競馬のテレビ中継だと馬をずっと追っているのだけれど、それがばんえい競馬ではリアルタイムで、生でできてしまうのだ。素晴らしい。

迫力最高!!!

バンクの前で馬が立ち止まり、呼吸を整え登り始める。時には騎手の指示を無視して、走らなくなる馬もいる。駆け引きが楽しい。迫力もすごい。ばんえい競馬、今まで見たことがなかったのだけれど、最高に楽しいではないか。

400円買って130円だけ当たった(赤字)

ゴール後、重りはトロッコで運ばれる

食べて帰る
馬券はこの後も数レースしたけれど、プラスになることはなかった。競馬が好きだから、迫力はすごいから、と言っても馬券を買うのが上手いというわけではないのだ。そうなるともう、ふて食い、である。ふて寝の食事版。

食券を買って、

渡して、

どーん!!!!

競馬場内に食堂があるのだ。頼んだのは「元祖カレーラーメン」。名物である。カレーうどんではない。カレーラーメンなのだ。しかも、元祖。めちゃくちゃ美味しかった。麺がうどんより細い分、カレーが麺に馴染みとにかく美味しい。

これ、美味しすぎる!

そして、どーん!!!

デザートはアメリカンドック。普通はケチャップやマスタードをかけるけれど、帯広のアメリカンドックには「砂糖」がかかっている。デザートだ。甘いのだ。ドーナツに近いかもしれない。ここに来れば帯広の名物も堪能できる。

美味しい!!!

馬券は外れたけど

最高じゃないか!
馬券は外れたけれど、馬券以外で競馬を楽しむには最高だった。もちろん普通の競馬もスピードという迫力があるのだけれど、それとは別の迫力があった。巨体が動くという迫力。施設も楽しかったし、フルマラソンの次の日で体が痛すぎたこと以外は最高だった。

楽しい、体痛いけど!

ばんえい十勝
http://banei-keiba.or.jp/

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地主恵亮

地主恵亮

1985年福岡生まれ。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。東京農業大学非常勤講師ですが、たいだい家にいます。ご連絡は「jinushikeisuke@gmail.com」までお願いします。

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