教科書で習った足尾銅山を大人になった今、見に行く

人は誰しも教科書で習った印象的な物事がたくさんあります。国語の授業ではごんぎつねで涙し、理科の授業ではプラナリアの頭が二つに分かれても生きていることに驚愕したものです。

日本史でも印象的な出来事は山のようにありますが、私が衝撃を受けたものの一つに「足尾銅山鉱毒事件」 があります。今回は栃木に行き、教科書で習った足尾銅山を実際にこの目で見てみることにしました。

足尾銅山へ
足尾銅山は栃木県上都賀郡足尾町(現在は日光市足尾町)に1973年まであった銅山です。日本の銅生産を支えていた銅山で、あの有名な通貨寛永通宝が鋳造されていたこともあります。日本一の鉱都と呼ばれ大いに栄えていました。

ここが足尾町です

日本で初めてベッセマー式転炉による錬銅法を実用化し、高品質の精銅製造が可能になり、生産性も飛躍的に向上しました。しかし、これにより精錬過程で発生する亜硫酸ガスによる煙害の発生や重金属を含んだ廃水による下流域の渡良瀬川などの水質汚染や農地の土壌汚染をもたらしてしまい、日本で初めての公害事件として教科書に載っています。

そんな足尾銅山に来ました!

知ってるつもりで知らない足尾銅山
ちょっと難しいことを書きましたが、皆さんが知っているのは名前と公害があったこと、生涯農民とともに公害対策に尽力した田中正造さんが明治天皇に直訴したなーということではないでしょうか。私も真剣に先生の話を聞いていたはずですが、そのくらいの知識しか知らなかったので、Googleで行く前に一生懸命調べました。

もう一度勉強し直しました!

そんな足尾銅山の歴史を学べる施設が栃木県にあるのです。今は閉山された足尾銅山の一部が足尾銅山観光という名の観光施設になっています。ある意味教科書という書籍の聖地巡りができるのです。

入り口でチケットを買っていざ!銅山へ

展示の入り口まではトロッコ列車に乗って移動します。700mほどですが、乗り物に乗って移動するので否応なしにテンションが上がります。乗り物に乗ると別世界に行けるような気がするのかもしれません。

トロッコで坑道に入っていきます

途中からスピードが上がった!

到着すると、正面に昔の坑道を見ることができるスポットがあります。大きなサーチライトで照らすことができるので、奥まで見ることができます。今でも誰か掘ってそうなくらい生々しい跡です。

ライトを点けたり消したりできる

まだ誰か掘ってそう

全然B級施設じゃない!
さらに坑道を進むと、江戸時代から閉山するまでの銅山での作業が蝋人形などによって再現されています。

やけにリアルな人形たちがお出迎え

それだけ聞くとB級施設感がありますが、実際には光や音も再現されていて、めちゃくちゃ楽しいです。詳しい説明も、昔の銅採掘についても細かく学べるようになっています。良い施設です。

勉強になるし、

楽しい

ちょっと怖いけど、面白い

どんどん奥に進むと

時代ごとに変化していく

時代ごとに使う道具などが進化していくので、隣の江戸時代の人にこの明治時代の道具貸してあげたいなと思います。よくこんなので掘っていたなと感慨深くなります。私だったら1日で辞めていると思います。

作業員の日常風景も紹介されている

博物館も充実しています
坑道での作業風景を見学すると、奥には安全祈願の神社もあります。もちろん鈴は銅で出来ています。坑道の中を迷路のように探検しながら歩いて進むので、次に何が出て来るのか楽しみながら進むことが出来るようになっています。

迷路のように坑道を進むと

神社が!

鈴も銅

さらに奥に資料館があります。足尾銅山周辺の紹介や、銅に関する詳しい資料が多数展示されています。教科書を超えた勉強をすることができます。なんだか感慨深い。

さらに奥に進むと

資料館があり、

周辺の様子や

産出された銅等をみることができる

他にも、江戸時代の貨幣、寛永通宝の作成過程などが展示されている博物館もあります。外の展示も充実しているので、ゆっくり見ると2-3時間すぐにたってしまいます。

こちらの施設では

昔のお金を作る工程をみることができる

プラモみたい

昔のお金を持つことも出来る

行ってみたらもっと興味が湧いてきた
教科書で見た、なんとなく知っているけどよく知らない場所に行ってみたいなと思って実際に行ってみました。すると、教科書で習った時には感じなかった、当時の人の息遣いや、歴史を感じることができました。

知ってるつもりだったけどよく知らなかった

銅づくし!

これはきっと、行った人にしかわからないと思うので、ぜひ皆さんも教科書に載っていた聖地巡りをしてみてください。学べば学ぶほど、きっともっと学びたくなるはずです。

足尾名物の御菓子司安塚さんの足字銭最中も

おいしかった!

足尾銅山観光

最後はこの曲でお別れです
『Do!』
詩・曲 おかミルク六郷土手
編曲  山田哲郎

今、時代を変えたいなら
自分を変えるしかない

今の環境に不満があるなら
自分を変えるしかない

Do! Do! Do!
誰にも聞こえない声で叫んでも
パソコンの画面に書き込んでも
君の周りは変わらないよ

Do! Do! Do!
やるっきゃない
わかってる
でも、まだ動けない

今、ここからはじめるなら
自分から動くしかない

今あの子に会いたいなら
自分の足で会いにいけ

Do! Do! Do!
頭で考えるより先に
心のまま
君のこと待ってるさ、きっと

Do! Do! Do!
やるっきゃない
わかってる
動き出すなら 今

何もしないで指をくわえる日々
誰も必要としてないと歪む心
自分から輪に入るには
ちょっとだけ勇気を出して
あとは動き出せばいい

Do! Do! Do!
Do! Do! Do!
Do! Do! Do!

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矢野加奈子

矢野加奈子

多摩川源流大学担当のスタッフです。美味しいものと楽しいこととズゴックが大好きな平均的な人間です。 源流大学で「ちゃの」と言えば私のことです。名字の「やの」とは関係ないけど。

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